Earthenware for Everyday…
私たちとうつわについて
陶芸、作陶、やきものは、日本古来から伝わる伝統芸能・技法であり、伝統芸術であり、茶道・華道に繋がる日本を代表とする伝統的な文化です。
自然を愛して調和し、厳選された土を運び、電気釜を使わずに斧で薪を割る動作から始まります。
あらゆる欲や執着を最小限に抑え、作陶に没頭しなければ良い作品が生まれないのは、どの芸術や伝統芸能、伝統文化にも共通の心構えです。
土を捏ねたり、ろくろを回して粘土を成形する作陶によって心の平安、安定、平穏が訪れ、やがて健康的な心身の形成にも繋がっていきます。
Earhenware (アーザンウェア)は古来から作られていた素焼きの土器のことを指しますが、陶器や焼き物の意味でもあり、Earth(地球・大地)とEarthen(土で作られた)とWare(品物・器物・製品)を組み合わせた、私たちの作品のスタイルとポリシーに沿った呼び名であり、硬いイメージのセラミックよりも柔らかいイメージなので副用したいと思います。
作陶技法
センセラミックワークスでは、自然の風合いを生かした伝統技法による、お茶やコーヒーによく合う湯呑みや、花瓶、椀、大皿、骨壷などをメインに作陶しています。
普通ぽくてどこか新しい感じのする「今」のやきものを目指して完成させました。
釉薬とは
釉薬は、陶磁器の表面を覆うガラス質の膜で、「うわぐすり」とも呼ばれます。焼成されることでガラス質に変化し、陶磁器に多くの利点をもたらします。まず、釉薬は吸水性を減少させるため、陶磁器が水を吸い込むのを防ぎます。これにより、耐久性が向上し長持ちする器になります。また、釉薬は耐汚染性を高める役割も果たすため、食器や装飾品として使用されるために理想的です。さらに、釉薬は装飾としても重要な役割を持ち、独自の色彩や模様を陶磁器に加えることで、美しさと芸術性を引き立てます。
自然釉・焼き締め
自然釉とは、陶器を焼成する際に薪や灰などの天然素材が融解し、器表面に自然に形成される釉薬のことを指します。この釉薬は、人工的に施されたものとは異なり、自然の力で偶然に生じるため、非常に独特で一つとして同じものがない美しい模様を作り出します。また、自然釉は一般的にビードロのような光沢を持ち、艶やかな質感が特徴です。そのため、自然釉を用いた焼き物はその独自性と自然美から高く評価されています。
焼き締めは、釉薬を使わずに素地のまま高温で焼成される陶器の技法です。この工程では、素地自体が持つ特性を最大限に引き出し、独自の質感を生み出します。まず、陶土を成形し、乾燥させます。その後、成形された素地を薪窯やガス窯で約1200度以上の高温で焼成します。信楽焼では特にこうした焼き締めの技法が多く用いられており、土の粒子が溶け合い、独特な火色やビードロ釉が自然に現れます。
南蛮ラスター
ラスターとは、真珠のように七色に光る金属感のある光沢を出す技法であり、古代メソポタミア文明から出土した古代オリエント美術のような風合いと質感が特徴です。
志野
志野の制作には、胎土に岐阜県東濃地方特産の百草土、釉薬には風化した長石を主体としたものを用いる。 この技法により制作された陶器は、柔らかで落ち着いた光沢を持つ白色の肌地と柚子肌のような独特の肌合い、随所にほんのりと現れる緋色、水墨画にも似た絵付け等に特徴が見られる。
ビードロ釉
伊賀焼の特徴的な釉薬であるビードロ釉は、本来、薪窯などで灰が付着して溶融して形成された自然釉。それらは主に第一鉄イオンによる緑色の透明釉であるが、灰の化学組成の多様性により、発色や釉性状には個々に微妙な違いがある。現在、各種原料の配合による石灰バリウム釉などの人口的なビードロ釉が製造・販売されているが、自然釉とは発色が異なる。また、釉組成によっては結晶の生成等の欠点の発生が多い。これまでの研究において、マグネシウム使用量の適正化、ストロンチウムの利用などにより、結晶化を抑制できる事がわかっている。
クリエイターの紹介
柴田 宗山 (しばた しゅうせん)
浄土寺調円寺の第二十八世住職であり、センセラミックワークスの陶芸職人。
工房に築いた煉瓦造り自家製の薪窯に火を入れて、窯づめから窯焚きまで全て行うこだわりの日用食器と、人間最後の入物である骨壺なども製作。
10代の頃に北九州市から東京へ移り住み、アメリカに渡ってファッションやトレンドを追求して、帰郷後に福岡市天神にてアパレル店を経営。
陶芸に関しては20代より、他の追従を許さぬ現代窯焚き技術のトップとも言える、松元洋一先生の元で窯焚き技術を20年以上学ぶ。窯焚きに関しては一番弟子と自負している。そして、松元 洋一のもとで内弟子を経験し轆轤技術を習得。
轆轤ややきものは普通にシンプルに使いやすく、かつ今ぽくて新しい感じのするものを目指す。轆轤で成形した土を薪窯で焼いて、窯と炎の力を使い心踊る素敵なやきものをつくる。
かりに今やり方を教えてもほぼ誰も真似できない窯焚き。かつ、土と窯焚きの両方を重視して、より強い土、理想の焼きになる土を長年探していた松元洋一の意思を受け継いでいる。
僧侶として根本とする大乗仏教の哲学、例えば「あるがまま」という思想と、窯焚きからうまれる土と炎の芸術との共通点が彼の作品には現れている。
具体的作品としては、僧侶の立場のときにご縁ある方より骨壷を頼まれた事をきっかけに、僧侶として陶芸家として唯一無二である骨壷作りをはじめる。
骨壷を作り窯の炎で焼き、仏の前で入魂した骨壷を販売し多くの支持を集めている。
柴田 泉 (しばた いずみ)
武蔵野美術大学短期大学部工芸デザイン科陶磁コース卒業
常滑陶芸研究所修了
ノースカロライナ大学芸術学部彫刻専攻卒業
ノースカロライナ大学 大学院彫刻専攻修士課程修了
日本陶芸倶楽部 講師
ボンジュール陶芸研究所 講師
ノースカロライナ大学芸術学部 講師
ペンランドアーツアンドクラフトスクール アシスタント講師
Outstanding student’s achievement in contemporary sculpture award受賞
アナン (あなん)
センセラミックワークスの看板犬、受付嬢。性別: 女性。年齢: 2歳(2024年現在)。犬種: 柴犬。熊本県出身。
性格: 人懐っこく、警戒心ゼロで寄ってきます。アナンという名前は、仏陀の弟子アナンダから。
poptoonstudio (ポップトゥーンスタジオ)
当ウェブサイト製作者、管理者、デザイナー、デベロッパー、兼センセラミックワークスのディレクションや、アドバイザー、アシスタント、商品販売促進部門担当。
2000年頃から東南アジアや中国、インド、韓国、など日本近郊の仏教圏の国々を中心に、遊牧民族のように働きながらリモートでノートパソコンと小さなザックを抱えて旅していたフリーランスデザイナー。
WordPressのテーマを自作し軽量化に成功、HTML, CSS, PHP, JavaScriptを理解して、CMSにプラグインとして、Eコマース、予約システム、多言語化を導入可能。商品写真撮影、グラフィックデザイン、DTPやシーケンスによるDTMも得意とする。
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